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もっとも美しいサウンドロゴは、耳をすましても湧いてはこない風の音です。 あるいは海の上でやむことのない波音であり、森の底で聴野を圧倒する風の音です。 具体的には、風の音ではなく風に揺すられているものの音です。 にもかかわらず、私たちの生活世界には、おせっかいなまでに人口音が溢れ、そういったことに起因する問題ははるか昔にマリー・シェーファーらが警鐘を鳴らし、ear cleaningを啓蒙した、にも関わらず、日本には日本の美しい音があるにもかかわらず、相変わらず喧噪には喧噪を、そしてどうせの喧噪ならばちょっぴり具体的なアイコンたるものを、ということでしょうか、「京急電鉄:16駅のメロディーと選考理由」というニュースをみました。 人が作ったもっとも美しいサウンドロゴは、吉村弘さん(1940-2003)の遺作(でしょうか)、神奈川県立美術館葉山館で、潮騒を背後に感じながら眺める中庭に面したソファで味わえます。 しずかにおさえたてのひらの下でよろこびのあまり跳ねる音たち。 いつの間にかのまどろみから覚めるあわいに、そのゲートをしらせるチャイムとして。 そういった抽象的な美と、人の情に直接訴えかける具象的な美もあるのでしょう。 具体的でエモーショナルでメランコリックでありノスタルジックであること。 何より、深く考えないこと。 それが今の社会規範の中で幸せになる方法。 深く、考えないこと。 +*+*+*+*+ 京急電鉄:16駅のメロディーと選考理由 ▽品川駅「赤い電車」:羽田空港と同じ曲で空港の玄関口をアピール ▽青物横丁駅「人生いろいろ」:品川区出身の島倉千代子さんの代表曲 ▽立会川駅「草競馬」:近くの大井競馬場を連想させる ▽平和島駅「いい湯だな」:平和島温泉がイメージできる ▽京急蒲田駅「夢で逢えたら」:地元出身ラッツ&スターの曲 ▽京急川崎駅「上を向いて歩こう」:川崎市生まれの坂本九さんの代表曲 ▽横浜駅「ブルーライトヨコハマ」:世代を超えて親しまれる横浜の代名詞 ▽上大岡駅「夏色」:地元出身のデュオ、ゆずのデビュー曲 ▽金沢文庫駅「MY HOME TOWN」:出身の小田和正さんが地元を歌った曲 ▽金沢八景駅「道」:EXILEメンバーの出身高校がある ▽新逗子駅「LIFE」:地元出身のデュオ、キマグレンのヒット曲 ▽横須賀中央駅「横須賀ストーリー」:山口百恵さんが横須賀を歌った著名な曲 ▽堀ノ内駅「かもめが翔んだ日」:地元出身の渡辺真知子さんのヒット曲 ▽浦賀駅「ゴジラのテーマ」:映画で観音崎にゴジラが上陸したため ▽京急久里浜駅「秋桜」:くりはま花の国のコスモスを連想させる ▽三崎口駅「岬めぐり」:三浦半島が舞台のヒット曲 |
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